ここではクレジットカードのセキュリティについてご紹介します。
クレジットカードは商品・サービスの購入時に現金に代わり支払いができるカードです。そのため他人に不正使用される事は恐ろしい事で、起こってはならない事です。
そういった事を防止するために、クレジットカードにはセキュリティ対策があります。
クレジットカードのセキュリティコード
セキュリティコードとは、クレジットカードによる決済処理の際に、カード番号とは別のセキュリティコードを入力することで、不正利用等リスクの軽減化を図るものです。
基本、カードの裏面に記載されている3桁~4桁の番号を指します。
セキュリティコードは漏洩防止のため、レシート・明細書への記載なしとなっています。
特にここ最近は、カード利用時にセキュリティコードの入力を求められる事が多くなってます。
セキュリティコード導入の背景
以前はセキュリティコードというものはありませんでした。登場した背景は、テレフォンショッピングやインターネット普及によるインターネット通販が増えた事がきっかけです。
インターネットでの買い物でのクレジットカード利用において不正利用が増えた為、ネット上で安全にクレジットカードを利用するために登場しました。
1997年にMaster Cardが導入、2001年にVISAが導入と、クレジットカードの歴史の中で登場はつい最近となり、歴史は浅いです。
セキュリティコードの問題点
ネットに入力した情報を盗み取るフィッシング詐欺等では、気づかずにセキュリティコードの入力をすると、情報流出となる可能性があります。
フィッシング詐欺に対しては弱さがあるので、セキュリティコードが完璧な不正利用対策とは言えなくなっています。
またセキュリティコードがどれか、どこに記載されているかわからない方もいるのが現状です。そういった方はセキュリティコード入力を求められるとわからず、煩わしさを感じ購入欲がなくなり、購入をやめるといった事が起こります。
購買欲がそがれ、購入に繋がらない行動は、販売側からすると望ましくないので、セキュリティコードの入力不要にしてしまいます。
セキュリティコード入力不要のインターネットショッピングサイトもまだ存在しているのが現状です。
国際ブランドのセキュリティ対策、本人認証サービス
クレジットカードには国際ブランドが提供するセキュリティ対策として、本人認証サービスがあります。
本人認証サービスは3Dセキュアと呼ばれていて、クレジットカードでのネットショッピング利用時に使われます。
より安全に決済を行うためにMasterCard、VISA、JCBが推奨しているサービスとなっていて、国際ブランド共通の世界的な本人認証サービスです。
3Dセキュアはクレジットカード発行会社に必要情報を登録するだけで利用可能となり、大変便利で有効度が高いサービスです。
3Dセキュア登場により簡単で安心でより安全な決済が可能となり、フィッシングサイト等からクレジットカード情報の盗用によるなりすまし不正利用の防止に役立ちます。
セキュリティの移り変わり
時期 | 情報① | 情報② | 情報③ | 情報④ |
---|---|---|---|---|
以前 | カード番号 | 有効期限 | ー | ー |
現在 | カード番号 | 有効期限 | セキュリティコード | |
これから | カード番号 | 有効期限 | セキュリティコード | パスワードetc |
以前はクレジットカード番号と有効期限の情報でクレジットカードを使用できました。そして現在はインターネットが当たり前となり、ネットショッピングが普及したことにより、さらなるセキュリティとしてセキュリティコードが登場。しかし、不正利用の手口もインターネットを利用したものとなり、対策としてパスワード、ID、パーソナルメッセージ等を自分で設定することにより、不正利用防止が可能となります。
各ブランドの認証サービス名称
各ブランドでこの認証サービス名称が異なっています。
国際ブランド | 本人認証サービス名称 |
---|---|
VISA | VISA認証サービス |
MasterCard | SeCureCode |
JCB | J/Secure |
これらを総称して3Dセキュアと呼ばれています。
各国際ブランドが提供する本人認証サービスは、基本無料で利用できます。
設定は各自ですることになり、持っているクレジットカードの会員Webサイト等から申し込み・設定を行うことができます。可能な限り設定しておくことをおすすめします。
まとめ
クレジットカードのセキュリティは、常に新技術が求められ、開発が続けられています。それは、クレジットカードの金融犯罪も、技術進化に合わせて巧妙になるからです。
クレジットカードのセキュリティ機能は紹介したように、高度なものとなっていますが、利用側の私たちも、気をつけなければいけない事です。
みなさんも、利用時に安全かどうか、少し意識して見て下さい。