クレジットカード利用者がカード会員になるためには、クレジットカード発行の申請が必要となり、申請時に必要項目を記載します。
項目はクレジットカード発行会社(イシュア)やカード種別(クレジット、デイビット等)で多少異なる部分がありますが、代表的な部分は同じです。申し込まれた情報はカード発行可否定審査(与信審査)に利用されます。
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申請時にクレジットカード機能を選ぶ
最初は個人情報ではなく、どの国際ブランドが良いか、希望するペイメントカードはクレジットカードなのか、デイビットカードなのか、リボ払いカードなのかといった、利用者の希望するクレジットカードを申請時に決めます。
国際ブランドの選択
クレジットカード発行会社が取り扱う国際ブランドの中から、どの国際ブランドを付けてカードを発行するかを選択します。
クレジットカード発行会社は国際ブランドからライセンスを得ていると、発行するクレジットカードに国際ブランドを付ける事が出来ます。
決済機能
希望するカードはクレジット(後払い)なのか、デイビット(即時払い)なのかといった決済機能について選択します。
クレジットカードはカード利用の約1ヶ月後に支払いが有りますが、デイビットカードは利用してすぐに、指定している口座から引き落としが発生します。
クレジットカード発行対象の区分
個人向けなのか、法人向けなのかといった発行対象の区分です。
クレジットカード使用用途の種別
一般の人がショッピング等に利用するのか、事業が経費等にしようするのかといった用途種別です。事業用に特化したビジネスカードもあります。
追加カードがいるか否か
追加カードは家族カードやETCカードといったものとなります。追加カードは基本的に、利用者が希望する場合に発行されます。
クレジットカードによっては、追加カードにも年会費がかかる場合があります。特にETCカードは、年会費のかかるものが見受けられます。
希望のカードランクを選択
一般カード、ゴールドカード、プラチナカードといったカードランクです。どのランクを希望するか選択します。このランク種別よりさらに細かくランク分けされたクレジットカードもあります。
プラチナカードの発行については、申請方式ではなく招待制(インビテーション)をとっているクレジットカード会社が多いです。
プラチナカードの招待制を適用している場合、希望のカードランク選択時にプラチナカードが選択できません。
希望カードデザイン選択
カード発行会社(イシュア)によっては、同カードランクで様々なデザインのカードを用意している場合があります。
例えば楽天カードですが、一般のカードデザインと、楽天のキャラクターであるお買物パンダのデザインがあります。
また、アニメ等とコラボしたキャラクターカードもあります。
リボ払い支払いコース選択
リボルビング払いの月々払い額のコースを選択します。初期設定が10,000円コースとされていることが多いです。カードが届いてから、自分の好みの設定に変更できます。
申請者情報を記入
今までお話したのは、どんなカードが欲しいのかといった、利用者のカード希望でしたが、これからお話しするのは、利用者自身の情報となります。
申請者の情報
申請者情報は利用者の本人確認となります。本人確認情報は犯罪やテロを資金面から立つマネーロンダリング対策上必須です。しかし、どこまでの情報を収集するかはカード発行会社の任意となっています。
記載する内容としては、以下のような項目があります。
申請者の情報 | |
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姓名 | 生年月日 |
性別 | 郵便番号 |
住所 | 電話番号(自宅・携帯) |
住居情報(持ち家・社宅・賃貸等) | 居住年数 |
家族構成 | 職業(会社員・経営者・学生等) |
利用者自身の情報はクレジットカード会社のデータベースと照合され、過去のデータの有無を確認されたり、個人信用情報機関へのデータベース照合にも利用されたりします。
申請者の勤務先情報
勤務先情報としては、以下のような項目が多いです。
申請者の勤務先の情報 | |
---|---|
勤務先名称 | 勤続年数 |
勤務先住所 | 勤務先電話番号 |
勤務先企業規模(上場・非上場・従業員数等) | 役職(社長・部長・一般社員等) |
勤務先の情報は、収入の安定性を見るために確認します。
申請者の年収
総支給年収額がどれくらいあるかを確認します。年収は利用限度額やキャッシング枠に関わります。
キャッシング希望額
キャッシング時の希望限度額を選択します。
借入有無
現在の借り入れ状況を記載します。借入状況も、利用限度額やキャッシング枠に関係してきますが、生活に必要とされる住宅ローンや自動車ローンは除外されます。
総量規制とは。クレジットカードのキャッシング枠に関係する法律です。
家族カード利用者情報
家族カードを追加カードで申し込む場合、枚数と家族のだれが利用するかを申請します。家族の姓名、生年月日、連絡先、申請者との続柄、同居・非同居などの項目があります。
預金口座振替依頼書
引き落とし口座の情報です。金融機関種別、金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義人の項目があります。
特殊な項目
支払い方法種別
1回払いカード、リボ払い専用カードといったどのカードを希望するかの項目です。
日本では1枚のカードに多種類の支払い方法を持ちます。
これは日本特有の支払い方法で、ジャパニーズペイメントオプションと言います。
海外では支払い方法別にカード持つ事が主流となっており、発行後は利用者が支払い方法別にカードを選び使用します。
クレジットカードの支払い方法は何があるの?わかりやすく解説します。
発行年
一般カードは有効期限がエンボス(浮き文字加工)されていますが、主にゴールドカード以上のプレミアカードには発行年がエンボスされます。
これは利用者がプレミアステータスにいつ到達したか記録しています。発行年はカード解約が行われない限りカード更新をしても継続して表記されます。
これからの申し込み項目
マイナンバーが追加されるかも
マイナンバー制度が日本でも始まりました。マイナンバーの民間利用が可能になったら、カード発行申請項目にも追加されるかもしれません。
また個人信用情報機関でもマイナンバーが取り扱われれば、個人情報の照会がスムーズになるかもしれません。
時々カード会社の個人情報漏洩がニュースで報じられていますので、マイナンバーの利用ができたら、カード発行会社に情報管理の徹底と、今まで以上に強固なセキュリティ対策が要求される事になると思います。
